2019年10月、台風第19号の台風被害により、二子玉川は氾濫・内水氾濫により大きな被害が発生しました。「いざというとき、この街の人たちの安全を守るためになにができるだろう」そう考え、玉川高島屋S・Cでは、「災害時協定」として世田谷区と以下の2点を結びました。

1. 自家用車車中における一時避難施設等の利用及びシャトルバスによる避難者の移送に関する協定
2. 災害発生時における帰宅困難者の受入れの協力に関する協定

高台の避難所に行くのが困難な方のために

台風第19号が発生した当時、水害時避難所は、高台にある世田谷区立瀬田小学校・瀬田中学校となっていました。しかし、子どもや高齢者にとって、大雨と強風の中、高台にある避難所に向かうことは危険も伴います。

また、自家用車の避難場所の確保という課題も浮き彫りになりました。

この出来事をきっかけに「高齢者の瀬田地区への移動手段」「区民・自家用車の避難場所」を要望する声が生まれ、玉川高島屋 S・Cは世田谷区と協力のうえ、上記2点に取り組むことを決定しました。

シャトルバスによるピストン輸送とガーデンアイランドの駐車場を開放

具体的には、警戒レベル4以上が発令された際に、世田谷区からの要請に基づき、水害時避難所までの移動手段として玉川高島屋 S・Cのシャトルバスによるピストン輸送を行います。

また、瀬田の高台にある、玉川高島屋 S・Cの別館「ガーデンアイランド」の駐車場を避難者に向け開放。車で避難してきた地元の人たちが、車中泊ができるように受け入れを行います。

災害は、いつ起こるかわかりません。周辺にお住まいの方々はもちろんのこと、帰宅困難となった方々のために、玉川高島屋 S・C本館 1F グランパティオ、西館 1F アレーナホール・アレーナサロンを開放します。同時に、トイレ及び水、食料などの備蓄品も提供する予定です。


玉川高島屋 S・C は、開業から50年以上にわたり、地域の方々や訪れる多くの人たちによって支えられてきました。
今後も自治体・周辺施設との連携を深めながら、地域の防災対策に貢献できるよう進めていきます。